昨年の夏の猛暑の影響で2005年は10年に1度の当たり年と言われています。
花粉の少なかった前年に比べて30倍多く、又、例年に比べると2〜3倍と非常に多いようです。
その上飛散する期間が長いとされ、早いところでは2月10日と予測されています。
花粉の量が多いということは、花粉症の症状が重くなるということです。すでに目のかゆみ
を感じるという人がいますが、大事な事は例年より早く治療を開始することです。
花粉症の人は特に注意が必要ですし、花粉症でない人も今年から花粉症になる可能性が
あります。
そこで今回のかわら版では花粉症対策を徹底的特集したいと思います。




花粉が原因で起こるアレルギー性炎症です。
花粉が鼻粘膜内に侵入すると、抗体が作られます。
その時細胞内に蓄えられていたヒスタミンが遊離されてアレルギー症状が起こります。

毎年少しずつ侵入し続け何年もかけて抗体が作り続けられ、一定量を超えると花粉に
過剰反応した状態となります。
それがアレルギー症状となって起こるのです。

症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血、喘息様の咳、集中力の低下や
やる気の減退など

花粉飛散量が多い条件
・天気が良く、湿度が低い日
・最高気温が高い日
・雨の日は湿度が高いため、少ないですが、翌日晴れると多くなります。

1日で見る花粉飛散量
・朝は湿度が高く、花粉は少ないです。
・太陽が昇り、湿度が下がると花粉が飛びやすくなります。
・お昼、飛散量は最大になります。
・上空からの花粉が降りてくるため夕方も多くなります。
・夜は少ないですが、風が強い日にはアスファルトに落ちた花粉が再び舞い上がります。




外出時の注意点
・花粉が髪につかないように帽子をかぶったり、目や鼻を花粉から守るためメガネやマスク
 を着用しましょう。
・ポリエステルやサテンなど表面が滑らかな衣服は約98%の花粉の付着を
 防止してくれます。
・帰宅後は玄関の外で衣服を叩き、花粉を落としましょう。うがいや洗顔をしたり、皮膚に
 ついた花粉を拭き取ったりすることも大切です。

屋内での注意点
・掃除機を
かけたり、濡れぞうきんを使うなどしてこまめな掃除を心がけ、空気中の花粉も
 空気清浄機を使って室内から花粉をなくすことが大切です。
・洗濯物や布団を干す時にはカバーをかけたり、取り込んだ時、十分払い落としたり、
 掃除機をかけるなどして室内に花粉を持ち込まないようにしましょう。




漢方ではくしゃみ、鼻水、鼻ずまり、咳などの症状は体が冷えて余分な水分が溜まっている
状態の「水毒」であると考えます。
「水毒」の症状が認められる時は、「水」の異常を是正する各種の「駆水剤」を用います。
「駆水剤」としてよく用いられる処方に小青竜湯があります。
小青竜湯は麻黄や半夏の利水作用が主体になります。乾姜で裏の寒を去り、芍薬、桂枝は
血行を促します。
小青竜湯にはこのような効果があるため寒性の急性症状(分泌物に粘性がなく、透明で
量が多く、粘膜には充血や熱感が少ない。)に用いられます。

熱性の急性症状(分泌物に粘性があり、黄色など色を呈し、粘膜には充血や熱感を
伴います。)には辛夷清肺湯が用いられます。

また、当帰芍薬散、柴胡桂枝湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など体の調子を整え、体質改善
することによって花粉症になりにくくするものもあります。
これらの処方は長期間服用し、他の漢方薬と併用することが治る秘訣です。

実証、中間証、虚証や様々な症状によって漢方処方は異なってきます。

西洋薬では、抗ヒスタミン剤がよく使われますが眠気や口渇などの副作用があるため注意が
必要です。そして決め手となる治療法がないのが現状です。
漢方薬では副作用も少なく、一人、一人の症状や体質、実証〜虚証までの証などにより、
その人に合った処方を出すことが出来ます。



小青竜湯
(ショウセイリュウトウ)

(第2類医薬品)
中間証でくしゃみ、水様性の鼻水、目のかゆみ、喘鳴を
伴う咳が出る人。心窩部振水音を認めることが多いです。
葛根湯加川キュウ辛夷
(カッコントウカセンキュウシンイ)
(第2類医薬品)
中間証〜実証で鼻ずまりが強く、頭痛、頭重、肩こりの
ある人。慢性鼻炎、蓄膿症を伴うことがあります。
(胃腸の弱い人は食後に服用)
辛夷清肺湯
(シンイセイハイトウ)
(第2類医薬品)
中間証〜実証で局部に熱感や痛み、鼻ずまり、鼻閉の
ある人。慢性鼻炎、肥厚性鼻炎、蓄膿症、鼻茸などを
伴うことがあります。
荊芥連翹湯
(ケイガイレンギョウトウ)
(第2類医薬品)
中間証で副鼻腔、中耳、咽頭、上気道などに炎症があり、
皮膚の色が暗褐色で腹直筋が全体に緊張している人。
解毒体質改善または青年期腺病体質の改善に
用いられます。
麦門冬湯
(バクモンドウトウ)
(第2類医薬品)
中間証〜虚証で咽喉部に刺激感、乾燥感などの違和感
があり、粘稠で切れにくい痰を伴うことが多いです。
鼻汁は少ないがくしゃみが出る人。
麻黄附子細辛湯
(マオウサイシンブシトウ)
(第2類医薬品)
虚証で手足の冷えがあり、頭痛、水様性の鼻汁などの
症状がある人。無気力、全身倦怠感、悪寒、微熱を
伴うことがあります。
苓甘姜味辛夏仁湯
(リョウカンキョウミシンゲニントウ)
(第2類医薬品)
虚証で胃腸が弱く、冷え症の人で、咳、痰、水様性の鼻汁
などの症状がある人。心窩部振水音を認めることが
多いです。貧血、息切れ、疲労倦怠感、浮腫など伴うことが
あります。


◎以上が良く使われる漢方処方で 煎じ薬 1日分 約220円+税〜350円+税
                     粉末  1日分 約180円+税〜390円+税です。



重薬
(ジュウヤク)
(生薬名 ドクダミ)
(第3類医薬品)
・生の葉を洗ってから鼻に詰めたり、乾燥葉約15gを
水600cc〜800tに入れ、20分程煎じお茶がわり
に服用します。
全草
500g 1,500円+税
箱5gX24パック
500円+税
粉末
500g 2,000円+税
オナモミ
(生薬名 蒼茸子)
(ソウジシ)
(第2類医薬品)
・新陳代謝えお活発にする働きや鎮痛作用が
あります。そのため鼻水、鼻づまりからくる頭痛を
軽くします。




その人によって症状や体質は異なります。
あなたに合わせたオーダーメイドの漢方処方を調合します。
ぜひ一度やなぎ堂薬局にご相談ください。


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